すい臓のβ細胞は活性酸素に非常に弱いため、すい臓のβ細胞の負担を減らす方法の一つとして、水素による活性酸素の除去が注目されるようになってきています。
すい臓のβ細胞に限らず、私たちの細胞は、細胞膜(細胞と外界との境界面)が最も外側にあり、その内部にミトコンドリア(細胞が活動するエネルギー源を産生)やリボソーム(遺伝情報をもとにタンパク質合成)、細胞核(内部に遺伝情報を司るDNAが含まれる)などが存在します。
細胞膜は主に脂質でできていますが、この細胞膜の脂質が酸化すると、過酸化脂質となり、細胞機能に障害が発生します。細胞膜に過酸化脂質が生じると、それが細胞内のミトコンドリアなどにも障害をもたらすと言われています。
水素は、細胞に対して上記のような悪影響を及ぼす活性酸素に対して反応し、活性酸素を無害な水に変える作用を持っているため、近年、すい臓のβ細胞の機能不全を予防・改善する手段のひとつとして注目されるようになりました。